知人から仙巌園の招待券をいただきました。
鹿児島の方からは「磯庭園」で親しまれている仙巌園です。
2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」でも注目されている鹿児島の歴史を語るには重要な場所になってきます。
鹿児島に住んでいても「いつでも行ける」という思いで、観光地(しかも有料の場所)ってなかなか行かないのが現状です。
せっかくチケットをいただいたし、どうせ行くなら園内イベントが開催されている期間に行ってみよう!と言うわけで「菊まつり」へ出かけてきました。
名勝 仙巌園(せんがんえん)とは
仙巌園は、万治元(1658)年、19代島津光久によって築かれた別邸です。
錦江湾や桜島を庭園の景観にとりいれた、雄大な景色が仙巌園の最大の魅力です。幕末の名君、28代島津斉彬がこよなく愛し、徳川将軍家に嫁いだ篤姫も足を運びました。
また、南の玄関口といわれた薩摩の歴史・風土にふさわしく、中国文化の影響が色濃く見られることが仙巌園の特色の1つです。さらに温帯と亜熱帯の境に位置することから、数多くの珍しい植物が植えられています。
出典:仙巌園公式ホームページ
短く言うと、薩摩(=鹿児島)藩主(=とのさま) 島津氏の別邸跡とその庭園と言うわけですね。
そしてまたここで気になるのが仙巌園の最初に付く「名勝」というキーワード。
皆さんはご存知ですか?
名勝(めいしょう)とは、日本における文化財の種類のひとつで、芸術上または観賞上価値が高い土地について、日本国および地方公共団体が指定を行ったもの。(出典:ウィキペディア)
ほほう~、無知な私は歴史を調べて改めて勉強になります。
仙巌園は昭和33(1958)年5月15日に名勝指定されました。
仙巌園は世界遺産に登録されています
園内やその隣接地は、島津斉彬とその遺志を継いだ人々によって建てられた、日本初の工業地帯、集成館の跡地でもあります。近代日本の技術力、工業力の原点ともいえる地であり、2015年7月にはこれら史跡・建物を構成資産とする「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されました。
(出典:仙巌園公式ホームページ)
そんな世界遺産に登録されている仙巌園では秋に有名な行事があります。
第57回 仙巌園 菊まつり
何故「菊」なんだろう・・と自分ながらに調べました。
昔から菊は日本の象徴、花言葉は「高貴」なので、やはりお殿様に愛されたお花であったのかなと感じます。
そんな菊のお祭りは今年で57回目。歴史ある催し物ですね。
開催期間
2016年11月1日(火)~23日(水)
菊花の数
1万5千本
今年のテーマは「明治維新150周年へー維新は斉彬から始まったー」
2年後に控えた明治維新150周年に向けて島津斉彬(しまずなりあきら)公がメインテーマとなっています
鶴丸城がシンボル展示
島津家の居城:鹿児島城(鶴丸城)の「御楼門」を再現しています。
屋根にはシャチホコ、そして至る所に菊の花で彩られ綺麗です。
中央の門は自由にくぐれます。
菊花三重塔は桜島とのコラボレーションが絶景!
少し上り坂の場所に「菊花三重塔」は位置しています。
ここから見る景色も素晴らしいのですが、もう少し高台から見渡すと・・
わ~!錦江湾と桜島と菊花三重塔のコラボレーション。絶景ですよ!
ぜひ高い場所を探して撮影してみてくださいね。
菊花の籠
こちらも座って記念撮影ができます。
お殿様とお姫様気分で顔を出しましょう
あぁ着物の形ね~って思いつつよく見ると、上から顔を出して菊人形の様に撮影できるんです。
有名なあの人物も菊人形になっています
左が島津斉彬、右が西郷隆盛 です!
残念ながらこちらは2人の間に入って撮影はできません。
観光客の皆さんもここはよく撮影されてました。
島津斉彬の養女となり、第13代将軍徳川家定の御台所になった天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)の菊人形もあります。
撮影スポットはまだまだありますよ!
品評会で賞を獲った菊の数々が展示されています
菊の代表的な品種が多数展示されていました。
大菊
花の直径は20cm前後。一枝に対し一輪咲いています。
どれも素晴らしい。
お次は
懸崖(けんがい)
こちらも綺麗です。まだこれから見頃の時期を迎える花もありますね。
お次は
盆栽組花壇
難しいことはわかりませんが、花の咲き方やバランスに心打たれます。
あと、こちらの菊花も素晴らしかった。
千輪作り
1本の苗から花数100輪を超える作りを言います。圧巻ですね。
どれも菊花を愛する出品者の方の心が表現された作品ばかりでした。
歩き回ったらやはりお腹がすきます。
期間限定で特別メニューが食べれます
園内で主なお食事処は3か所あるのですが、そのうちの「桜華亭(おおかてい)」では菊まつりに特別メニューが提供されています。
特別メニューとは「菊花膳」です。
菊をイメージしたメニューや旬の食材を使った何とも美味しそうなお食事です。
色んな食べ物を少しずついただけるのはうれしいですね。
そして小腹がすいたらこちらの軽食はいかがでしょうか。
両棒餅(じゃんぼもち)
この「両棒餅」とは武士が刀を2本差している姿と似ている所から名づけられました。
磯海岸の付近にもじゃんぼもちのお店が並んでいますよ。
子供曰く「ジャンボっていうから大きい餅かと思った」はぁ 確かに。でも実際はかわいい小さなお餅です。
お店の雰囲気バッチリ。
店頭でお餅が焼かれているのが見えて、自然とのれんをくぐってしまいました。
味噌味が3本、醤油味が3本の計6本で310円でした。
桜島大根のプレートも可愛らしいです。
味噌味は田楽を食べているような甘い味噌、醤油味は甘辛いたれでモチモチしてておいしかったです。
まとめ
今回は仙巌園の菊まつりに焦点を絞ってレポしました。
丁寧に手入れされて立派な花を咲かせた菊はどれも見ごたえがありました。
お殿様の庭園と桜島、錦江湾、菊の景色は今ならではの絶景ですよ。
仙巌園自体が本当に広大な敷地だし、薩摩の歴史にまつわるスポットが沢山あるんです。
なので、仙巌園の各スポットについては皆さんにもっと鹿児島の良い所を知ってもらえるように歴史を勉強して出直してまいります。
2016年の菊まつりは11月23日(水)までです。
ぜひ仙巌園の菊まつりに出かけてみませんか。
仙巌園
〒892-0871 鹿児島市吉野町9700-1
℡ 099-247-1551 FAX 099-247-9539
アクセス方法
バスの場合:
カゴシマシティビュー「仙巌園前」で下車
まち巡りバス「仙巌園前」で下車
民営のバス(3社)「仙巌園前」で下車してすぐ
車の場合:
鹿児島中央駅より 車で20分
鹿児島空港から(姶良IC~国道10号線経由)車で40分
桜島フェリー桟橋から 車で10分
- 入場時間 午前8時30分~午後5時30分
- 年中無休
- 駐車場~バス 50台まで駐車可(1日1,000円)、乗用車 500台まで駐車可(1日300円)
- 入場料 仙巌園と尚古集成館の共通券になります。
大人・高校生以上 1,000円 小中学生500円 団体割引もあります - 年間パスポート
大人・高校生以上1,800円 小中学生900円 - 園内ガイドツアーもあります(300円)
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