先日のお話になりますが、2016年10月16日(日)に城山観光ホテルで開催された『第13回 かごしま女性医療フォーラム』に参加してきました。

レポです。今回はマジメなお話になりますよ・・。

医療フォーラムに参加するきっかけ

私がこのイベントを知ったのは情報誌です。
女性向けのイベントだったので行ってみようかなと。
夏に相良病院(鹿児島市にある女性のための専門病院)のホームページより応募し、当選ハガキが送られてきました。

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医療フォーラム当日の混雑具合

私はイベント開催時間の1時間前に会場入りしました。
この日は鹿児島中央駅⇔城山観光ホテルの臨時シャトル便が数本出ていましたが、それはそれは物凄い人だかり。
自家用車で来られる方も駐車場に入れないくらいです。人気なんですね。

開催場所は城山観光ホテル

久々の城山観光ホテル。
ちょっとオシャレをして( ̄▽ ̄)友人と出かけました。

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お天気も良くて良かった~。桜島も綺麗に見えました^^さすが城山は眺めが良いですね。
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城山のお土産と言えばベーカリーでしょう

そしてフォーラム終了後は絶対に混雑するであろう・・と予想し、あらかじめこちらを購入。
dscf9450あはは(;・∀・) 城山と言えばコレ。
ベーカリー城山のフラワーカスタードとアップルパイを確保しましたよ!

会場の様子

会場入口はこんな感じ。
4階へ移動し、エレベーターのドアが開くと、

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ピンクカラーでお出迎え♡

会場となるエメラルドホール入口もピンクのお花のオブジェ。
可愛らしい。
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中に入ると、まだ開始1時間前なのに席の3分の2はすでに埋まってました。皆さん早い。

ブースも様々

そして会場入口の各ブースも大盛況!
並ぶ、混雑する・・女子はパワフルです(笑)人人人・・だったので画像はなしで。

ちなみにブース内容は

  • 女性に嬉しい大豆由来の成分・エクオールミニセミナー(大塚製薬)
  • 頭皮チェックとアドバイス(スヴェンソン)
  • いつものくらしにもっとkurozuを(kurozu Farm)
  • AMU’s Beauty 商品のセルフ体験や紹介(マークスアンドウェブ、ニールズヤードレメディーズ、オルビスザショップ、ABCクッキングスタジオ)
  • 乳がん啓発コーナー
  • 乳がん治療中の傷跡、小じわをケアするバイオイル(バイオイル)
  • 城山観光ホテルオリジナル商品展示・販売
  • 女性からだ塾~座って体験!ヨガ&セルフケア(メディカルフィットネス ウェルライフ)
  • 知っておきたい!お金の健康(鹿児島銀行)どれも乳がんや女性の体の事を考えたブースでした。
    しいていえば・・色々なサンプル品もっと欲しかったな( ̄▽ ̄)←欲深いdscf9443

この日は1,000名の当選者数だと思われますが、立ち見の方もいましたのでそれ以上の大盛況ぶりでしたよ。
年齢層も若い方からご年配の方まで様々。
中にはご夫婦で、または中学生くらいの男の子の親子などもいました。

フォーラムのテーマは 女性のカラダ「生」と「性」

このフォーラムはピンクリボン月間に合わせて、女性の「生」と「性」をテーマに毎年開催されています。
私自身はこのフォーラムに参加するのは初めてでした。

ピンクリボン運動とは

乳がんについての正しい知識を多くの人に知って頂き、その結果乳がんから引き起こされる悲しみから一人でも多くの人を守る活動です。
(引用:認定NPO法人J・POSHのホームページ

毎年人気のあるイベントなのですが、今年は特に芸能人の方で乳がんや闘病生活を告白したりしていますので、増々自分自身の体に対して関心が高まっている年だったのではないでしょうか。

第1部 講演 専門家が教える医療情報

知っておきたい!乳がん検診
最新のがん検診「MR-PET」

  • 相良病院付属 ブレストセンター 放射線科部長 戸崎光宏氏

  • 美容ジャーナリスト 山崎 多賀子氏

講演内容を私なりにまとめました。

女性のあなたは乳がん検診うけたことありますか?

デンブレストについて

『デンブレスト』とは・・・
高濃度乳房の事をデンブレストと呼ぶ。

デンブレストはマンモグラフィー(乳癌の早期発見のために乳房をX線撮影する手法)で分かる。
乳腺濃度には

  1. 脂肪性
  2. 乳腺散在
  3. 不均一高濃度
  4. 高濃度

があるのだが、3と4はマンモグラフィー全体で白く写る。
そうなると、症状が発見されにくく、乳がんの判別が困難になる=病変検出率が低くなるのだ。

なので、マンモグラフィーだけでなく、エコーも併せて受診することを推奨する。

では、あらかじめ「デンブレスト」と分かっているのならマンモグラフィーを受ける必要はないのではないか?
答えはNO。
マンモグラフィーは「石灰化」を発見しやすい。悪性石灰化が見つかる可能性が高いのだ。

この事は新聞でも取り上げられたという。
自分の乳房の状態を知る・告知する権利を!

J-STARTについて

2016年に 「J-START」と言う国家プロジェクトが動いている。

J-STARTとは

乳がん検診は現在、マンモグラフィ(乳房エックス線)検査が基本とされていますが、40歳代の女性には限界があることが指摘されています。

超音波検査を使う診断方法も開発されていますが、乳がん検診における有効性(死亡率を下げること)は確かめられていません。

そこで、厚生労働省は国家的プロジェクトとしてJ-START(ジェイ・スタート)を立ち上げました。
J-STARTでは、超音波検査を併用する検診と併用しない検診(マンモグラフィのみ)の比較試験を実施し、超音波検査が有効かどうかを検証します。(J-start ホームページ

 

個別化検診の必要性を問う

乳腺濃度が

  1. 低度→マンモグラフィーのみ
  2. 中度→マンモグラフィー+自動超音波
  3. 高度→マンモグラフィー+MRIオランダでは乳腺濃度が高い=がんが見つかりやすい、なりやすいそうだ。
    例でいうと、予防的治療を受けたのがアンジェリーナジョリー、予防的検査はマンモグラフィーなどの検診ということになる。
現在 相良病院ではSIEMENS(シーメンス)と共同で「MR-PET」実施に向けて頑張っている
MR-PETとは

MRIとPETの検査が同時に行える検査装置の事。

MR-PETは、MRI 検査でわかる病巣の「かたち」や「大きさ」とPET 検査でわかる「がん細胞の活動状態」の検査情報を同時に、かつ短時間で高精度の検査を行うことができます。(引用:相良病院ホームページ

世界でもまだ限られた施設にしか導入されていない。
相良病院は2016年11月に確か日本で4番目に導入し、乳腺に特化した施設としては日本初なんだとか。すごいですね。

以上ですが、このような講演を聴くことができました。
(14:00~の講演だったので若干眠気が襲ったのは確か(-_-;))

第2部 あなたに届けたい、輝き続けるヒント
「いつやるか?今でしょ!」~モチベーションアップの方法~
林 修 (はやしおさむ)氏

林先生が登場する前にホワイトボード登場。さすが塾講師だよね~と観客ザワザワなりました(笑)
今や大人気の先生ですものね^^

林 修は日本のタレント、予備校講師。 東進ハイスクール・東進衛星予備校国語科専任講師。担当は現代文。ワタナベエンターテインメント所属。(引用:ウィキペディア)

登場すると、キャ~~♡と声援が飛ぶ。
林先生、「51のおじさんに黄色い声援・・アイドルのキャーとは違うことはわかっています。」などジョークを交えつつ、観客の皆さんを見ながらまるで綾小路きみまろさんのように「モチベーションアップかぁ、ここの皆さんはもう終わってるよねぇ~本日の講演のテーマは間違ってますねぇ」と観客をイジりまくってました。
さすが、テレビ「林先生も驚く初耳学」などや予備校で大勢の方を相手にされている方だなぁと感心してしまいました。

あ、「いつやるか?今でしょ!」は言わなかったな(笑)

ジョークもですが、もちろんマジメなお話もされましたよ。

ゲマインシャフトとゲゼルシャフトについて

テンニース(1855-1936)は、人間社会が近代化すると共に、地縁や血縁、友情で深く結びついた自然発生的なゲマインシャフト(Gemeinschaft、共同体組織)とは別に、利益や機能を第一に追求するゲゼルシャフト(Gesellschaft、機能体組織、利益社会)が人為的に形成されていくと考えた。

ドイツ語では、Gemeinschaft(ゲマインシャフト)は概ね「共同体」を意味し、Gesellschaft(ゲゼルシャフト)は概ね「社会」を意味する。テンニースが提唱したこのゲゼルシャフト(機能体組織、利益社会)とゲマインシャフト(共同体組織)とは対概念であり、原始的伝統的共同体社会(共同体組織)を離れて、近代国家・会社・大都市のような利害関係に基づき機能面を重視して人為的に作られた利益社会(機能体組織)を近代社会の特徴であるとする。

ゲマインシャフトでは人間関係が最重要視されるが、ゲゼルシャフトでは利益面や機能面が最重要視される。引用:ウィキペディア

林先生的には・・
ゲマインシャフトは交換不可能。利益を求めない、競争しない。身内など。
ゲゼルシャフトは交換可能。どうやって生き残るか?100点満点以外はありえない。100点以下なら切り捨てられて当然。

日本は特にゲマインシャフトの精神が仕事や学校社会に混じっていて、ちょっと仕事ができないと諦めたり愚痴を吐いたりする人が多い。
ゲゼルシャフトの精神で日々取り組めば仕事も頑張るし、勉強も面白いと感じる。

そして昭和20年代生まれの方は「逃げきり」世代とも話していた。
昭和20年代の方は親が戦後で苦労したのであって本人たちは苦労していない、バブル時期も経験し、年金も確保されている。
しかし、今の10代の子供たちは何の保障もない。

林先生自身も昔借金があり、お尻に火が付いた状態でがむしゃらに仕事をしていた。
その経験があるからこそ、今も毎日ゲゼルシャフトの精神で過ごしているとのこと。

鉄は熱いうちに打て

大体5歳までに能力は決まる。
子供が中学生や高校生になってから「勉強しなさい!」と言いつつ、親はテレビを見ているようではダメ。
勉強ができないのは完全に親の責任であるということを自覚するべし。若いころに投資せよ。

どれだけ丁寧に

  • 時間を使えるか(時間は皆平等なのだから)
  • 空間を使えるか

それができれば人に対しても丁寧になる。

以上、モチベーションアップの方法の講演内容でした。

時間が足りなかったのか予定時刻過ぎても林先生お話してくれましたよ。
とってもためになりました。

今度本読んでみようかな(^▽^)
林 修先生の著書→ イラスト図解 いつやるか? 今でしょ!

まとめ

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初めて参加したかごしま女性医療フォーラム。
講演内容はとっても濃いもので、第1部講演では乳がんに対する意識が高まり検診の必要性を強く感じました。

第2部の林修先生の熱い講演を聴いて私自身もがんばらなくては!と気合が入りました。

ぜひ機会があれば来年も参加したいフォーラムでした。